ストーマケアの基本を理解することは、介護職員にとって重要です。ストーマとは、消化管や尿管の一部を外に出す手術によって作られた開口部のことです。この開口部により、体内の不要なものを体の外に排出します。ストーマには主に三つのタイプがあります。それぞれの特徴を理解し、適切なケアを提供することが大切です。

一つ目は、結腸に作られる「コロストミー」です。コロストミーは、大腸の一部を外に出すために作られます。このタイプのストーマでは、直腸に近くなるほど便は固形化し、排便のコントロールができることがあります。ケアにおいては、皮膚の清潔を保つことが重要で、便が肌に触れて刺激を与えないように注意します。二つ目は、回腸に作られる「イレオストミー」です。イレオストミーでは、回腸の一部が外に出されます。この場合、排出される内容物は液体状で、栄養分を多く含むため、皮膚への刺激が強いです。肌がただれないように、専用の皮膚保護剤を使用することが推奨されます。また、脱水症状になりやすいので、十分な水分補給が必要です。三つ目は、尿路に作られる「ウロストミー」です。ウロストミーでは、尿を体外に排出するためのストーマが作られます。この場合も、皮膚が濡れた状態が続くと感染のリスクが高まるため、常に乾燥を心がけることが大切です。尿の漏れを防ぐために、適切なサイズのストーマ用具を選ぶことが重要です。

これらのストーマのタイプに応じたケアは、それぞれ異なる特徴を理解した上で行う必要があります。利用者の生活の質を向上させるためには、ストーマケアにおいても配慮が重要です。適切なケアを行うことで、利用者が快適に生活できるようサポートしていきましょう。