ストーマと一口に言っても種類があります。その違いに疑問を持つ介護職の人もいるでしょう。ストーマには、コロストロミー・イレオストロミ・ウレオストロミーの3種類があります。この3種類は取り付け場所の違いでそう呼ばれており、位置もコロストロミーは体の左側、イレオストロミーとウレオストロミーは右側につけられています。ただしコロストロミーは疾患によって右側につけることもあります。
機能で区別すると、コロストロミーとイレオストロミーは便の排泄、ウレオストロミーは尿の排泄をするものです。コロストロミーとイレオストロミーは消化器、つまり胃より下の腸に取り付けられています。一方、ウレオストロミーは腎臓の中か膀胱に取り付けられています。
コロストロミーとイレオストロミーは、ストーマを取り付けている消化器の場所に違いがあります。胃で消化された食べ物が便として排泄されるまでの道をイメージするとわかりやすいでしょう。食べ物が胃から出ると、お腹の真ん中でぐるぐると複雑な道の中を動き、一番下にいたると大通りに出て、右の脇腹を登るようにしてお腹の外側をぐるりと一周してから肛門に到達します。
この時の複雑な道を描くところが小腸(十二指腸、回腸、空腸の総称)と呼ばれる部位で、イレオストロミーのストーマが設置される場所です。また、小腸を外周する大通りは大腸(結腸、直腸の総称)と呼ばれる部位であり、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S字結腸のいずれかにストーマが設置されます。